かけているタオルがすぐにズレてしまう

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【主な引用文献】

[原因]
 手指等の動作が的確でない

[対策]
 単に直圧するだけであれば通常考えるとタオルがずれることはありません。もし、それでもずれる場合は直圧になっておらず、圧をかけるべき方向がずれています。そうするとお客様の皮膚を引っ張って苦痛を与えている可能性があるので、しっかり施術部分の面に対して垂直に圧をかけるように心掛けて下さい。しかし、単に直圧ではなく本書で勧めているプレス法や揉捏法を使った際、上手くできていないとタオルがずれることは想定できます。揉捏法はプレス法の原理も含まれており、よりタオルがずれやすい方法ですので、揉捏法を例にとってその原因を考えてみましょう。

 まず最初に揉捏の説明を簡単にしておきます。狙う部分の奥のたるみを手前に引き寄せる動作を行い、奥側のタオルや皮膚を突っ張らせた状態で手前に支点を作ります。このとき手前側にたるみがある状態です。次いで、支点を基にテコの原理で施術の手指等を奥側に倒しこみ、奥側に作っておいた突っ張りと施術の手指等で、狙うべき施術部分を挟み込むように圧を加えます。そのまま奥側に手指等をさらに倒し込んで最後は自然に離す。

 この動作はタオルが常に、たるんだり突っ張ったりを繰り返していることがお分かりだと思います。タオルは極端に伸びたり縮んだりしないので、絶対的なサイズは変わりません。なので、奥から手前にたるみを持ってきたのだから、それと同じ分だけを戻してやらなければなりませんし、戻す度合いが少なくても多くてもタオルは元の位置に留まることはなく少なからずずれることになります。たるみと突っ張りのバランスを崩さないように施術を行えばタオルがずれることはありません。
 なお、一応書いておきますが、軽擦などを行う際は、この概念はないので一方の手指等でタオルを抑えておく必要があります。

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