書籍「成功」と「失敗」の法則 稲盛和夫

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内容

『「成功」と「失敗」の法則』は弊社から平成二十年に出版され、
十一万部を超えるベストセラーになっている。
経営破綻したJALの再建に稲盛氏が当たるのはその直後のことだが、
人生と経営の基を成す不変の哲理はここでも貫かれ、同社を僅か二年八か月で再生へと導いた。
本書は「素晴らしい人生を送るための原理原則」をテーマに綴られたものだが、 より多くの人に繰り返し読んでいただこうと、このたび新書判として発刊することとなった。

稲盛氏は二十七歳で京セラを創業し、KDDIの起業にも成功し、常勝経営を続けてきた。
その間、数々の試練に遭いながらも、誠を尽くし、誰にも負けない努力を重ねてきた。
その稲盛氏が言う「成功」とは、高名を馳せ、財を成すようなことではない。

「『真の成功』とは、この世に生まれたときより、少しでも美しく善い人間になれるよう、
その魂を高め、浄め、磨き上げていくことだ」
稲盛哲学のエッセンスに満ちた本書をぜひお手元に置いていただき、繰り返しひもといていただきたい。

著者について

稲盛和夫


昭和7年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。34年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。
社長、会長を経て、平成9年より名誉会長。昭和59年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任、
平成13年より最高顧問。22年には日本航空会長に就任し、代表取締役会長を経て、25年より名誉会長。
昭和59年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。
また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。

読んでみて -備忘録-

■試練とは、苦悩だけではなく成功もまた試練。

苦悩に対しては真正面から立ち向かい精進を積む。成功に対しては謙虚にして驕らず真摯に努力を重ねる。

■外見上、極楽も地獄も全く同じ。違うのはそこに住む人の心だけ。

地獄は利己的な人ばかり、極楽は思いやりに溢れた利他の心を持つ人が住む。

■性格+哲学=人格

性格が木だとすると、哲学という根っこをしっかり張らなければ、人格という幹を太くまっすぐに成長させることはできない。

■人生の目的、心を高めること、魂を磨くこと。

■純粋な思いを持つ人が成功する。純粋な思いを持てるようにならないと。不純な気持ちがないか十分に自問すべし。

■幸せとはまさに主観的なもの。際限のなき欲望を満たそうとしている限り幸福感は得られない。

→道筋を組み立て一つ一つの達成を目標にすればいいのでは?

■人間を苦める元凶は「貪欲、怒り、愚痴」(三毒)これらを努力して抑えられるようにならないといけない。

■頭の中を一度耕し、新たに育む。

■事業で成功をし続ける人が少ない理由は自愛、驕り、過信。慎み、謙虚であれ。

■成功するための特別な方法はない。あなた中心に社員全員が一所懸命働くようになれば必ず成功できる。

■二宮尊徳。鋤一本、鍬一本を持ち朝から晩まで働く姿に周りが彼を信頼し一所懸命働いた結果、村が物心両面において豊かになった。

■与えられた仕事は天職。お金だけのために働くから、意味を持たないから不平不満が表れ、ニートやフリーターが増える。

■働くことは万病に効く薬。働くことで人生の試練や逆境さえも克服することができる。

■リーダーが持つべき資質について。

呂新吾「深沈厚重(深く考える重厚な性格)なるは、これ第一等の資質」「聡明才弁(頭が良く才能があり弁舌が立つこと)は第三等の資質」

■人間として正しいことを追求する

■組織のまとめ方は2つ

1、力「覇道」

2、徳(仁義礼)「王道」

※仁…他を慈しむこと、義…道理に適うこと、礼…礼節

■純粋な心、情熱、努力により宇宙の知恵の蔵は開かれる。

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