施術が”しっくり”こない

すべて
この記事は約2分で読めます。

[原因]
 コリをとらえることができていない

[対策]
 まず、コリとは単に硬い部分を言うのではなく、その中にあるわずかなザラつきのある部分を言います。単に盛り上がっている部分や単に硬い部分がコリではないので念頭に置いておいて下さい。ただ硬いからと言ってそれをいくら押したり揉んだりしてもコリをとらえていなければ効果はかなり低下します。やはり効率よく施術するためにはコリをしっかりとらえて逃さないように施術することが原則となります。
 それができていないと施術がぼやけてしまったり、しっくりこないと言うことが起こってきます。術者がそのような感覚である限り、受けているお客様も同じように、ぼやけている、しっくりこない、圧迫されて苦しいだけでダルさを感じている部分に当たらずモヤモヤすると言った事態を招きます。そうなるとお客様は苛立ちすら感じ始め、余計にストレスになります。確かにコリを見つけるのは容易ではありませんが、じっくり練習を重ねることによって見つけられるようになります。

  コリの見つけ方としては、まず手の平や手根または指で筋肉の盛り上がりの奥側から手前に軽く皮膚のたるみを取るためわずかにスライドし、奥側に突っ張り、手前にたるみを持たせる状態にします。そしてその状態を保持するため筋肉の盛り上がりのやや手前に指先や手根で支点を作ります。次いで、支点からテコの原理で手指等を筋肉の盛り上がりの奥側に倒しこんでいきます。筋肉の盛り上がりを舐めるように、たるみをとった分だけ戻すイメージです。
このとき、しっかり圧を加えた状態で盛り上がりを逃さないように行うようにして下さい。そのためには押圧の深さも大切です。文字では押圧と書きますが「押す」ではなく「沈める」が正しい表現です。手指等の動作や、沈める深さに関して具体的な説明は整体補足事項をご確認下さい。

 これらを正しく行うことができれば、手指等にほんのわずかですが猫の舌のようなザラつきを筋肉の盛り上がりの一部に感じられるようになるはずです。そのザラつきをしっかりとらえて施術を行えば、ぼやけることなく、しっくり感のある施術が実現します。しっくり感が現れたときにお客様に「これですね?」と軽く尋ねてみてください。たいがい「それそれ」といったニュアンスの返答を得られるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました