[原因]
①単に強すぎる
②術者の体や手指等に余分に力が入っている、お客様の体勢に無理がある
[対策]
①お客様の中には、痛い施術ほど効果があると思っている方もいらっしゃるようです。様々な意見があるとは思いますが、本書では痛いけど気持ち良い程度が理想的だとします。痛いと言うのは刺さるような痛みではなく響くような痛みであり、それが結果的に気持ち良さに繋がるものだと考えます。しかし、いくら響くような気持ち良さがあっても、痛みが強ければお客様は我慢して筋緊張を起こしてしまいます。そうなれば本来の目的が達成できず、余計に痛くなったりダルくなったりすることがあります。但し、例外として好転反応である可能性も認識しておかなければなりません。施術後に全身がさらにダルく重くなったり手足がむくむ等の症状が現れる場合もありますが、それは循環が良くなった証拠と考えることもできます。施術後のそういった症状が全て悪い結果だとは限らないことですので慌てずに対応するようにしましょう。
いずれにせよ、お客様に随時確認をし、上記のことを踏まえてしっかりと説明して強さの調整を行うことが大切です。
②施術の強さ(深さ)や方法が適正であっても、何らかの理由で術者の手指等に力が入っていると少なからず震えたり、お客様に不安定感を与えてしまったりします。施術を受ける者は術者が思う以上に敏感で少しの震えやズレであっても感じ取ります。もし術者自身が震えや不安定を認識しているのであれば、フォームや施術部分を再確認する必要があります。また、体調不良や精神的な不安定も理由として考えられますので、総合的に見直すことも大切です。
あとはお客様の体勢です。体のベッドや顔枕の当たりは大丈夫か確認していますか?横向き施術の際、お客様の体を支えずして背中や腰を後ろからグイグイ押していませんか?
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