[原因]
①解決しようとしていない
②疑問が漠然としていて整理できない
[対策]
①施術の専門家である自覚と向上心を持ち、お客様の気持ちを考えて取り組めば意味のある疑問はそう簡単に尽きません。それは一人ひとりのお客様に関わる中で日々生まれるもので、そのつど解決に向けて進めなければなりません。容易なことではなく、多くの時間や労力を使う必要があるかもしれません。なので、面倒くさい気持ちが優先し、疑問解決を先延ばしにすればするほど溜まり溜まって、それこそ疑問解決への道が狭くなります。たとえ面倒くさくても、すぐにやる努力が必要です。
解決の方法はいろいろ考えられますが、周囲の術者に聞いたりスクールやセミナーで習ったり、独自で書籍やインターネットで調べることが一般的かもしれません。ただし、インターネットはご存知の通り、あらゆる情報が流れているため必ずしも正しいものかどうか分かりません。特に、人に危害を与えてしまう可能性が大いにある業種ですので、全ての情報を真に受けず、実際に使用する前に一度吟味するようにしてみて下さい。
ある程度の展望が見えてきたら、施術に関することであればお客様にこっそり確認がてら聞いてみると良いです。数人のお客様の反応を基に、さらに新たな疑問に変わる可能性もありますが、それはそれでありがたいことです。もし今、膨大な数の疑問があるとすれば気が遠くなるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。それは永遠ではありません。一つずつ確実に疑問を解決していけば、次第にその数は減ってくるはずです。疑問の数が多ければ多いほど大変なことですが、向上のチャンスであり、達成感に満たされるチャンスです。
②疑問が漠然としていて自分ではどうにも分からないときは、同業者や友達、身内、お客様等に施術を受けてもらって意見をもらえば問題点が見つかります。しかし、できることであれば疑問は明確に持ちたいものです。そのために、解決すべきことや発見等の忘れてはいけないことを日常からノート等に記録しておくことを強くおススメします。まだ実践していない術者は将来に備えて今、この文章を読み終えた時点から早速開始して下さい。
この業種に限ったことではありませんが、いろいろ覚えて自身がどんどん向上していく時期はとても楽しくやりがいを感じられるものです。そんな時期はどんなことが起きても周りから指摘されても適切に対処できてさらなる自信に繋げていけます。しかし、そんな時期がずっと続くわけではありません。やがてスランプに陥り、何をすればいいのか分からなく路頭に迷うときが来るはずです。それは、あらゆる経験や情報が頭の中を彷徨い、全くどうすれば良いのか分からない感じです。そんなときに記録があればとても励みになり、スランプ脱出への近道となります。私自身はノートに記録を書いていて、施術業十年目の今でも行っています。近年はスマフォが普及して手軽に動画撮影もできるので、細かな手の動きや体勢等を動画で記録しておけば、なお分かりやすく良い方法だと思います。 一つ一つの記録は将来的に大きな宝となり助けられます。どんな些細なことでも残していきましょう。
コメント