考え方の原点

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 整体の最も大きな目的が「健康的な生命活動維持」と考えると、どんな整体方法であろうと、その目的は共通であると言えます。その目的を達成するために最低限必要なことを具体的に挙げてみます。病気やケガがある場合は下記全てを実現することは困難かもしれませんが、可能な限り実現することによって、その回復の手助けとなることも期待できます。

筋肉の柔軟性維持

 筋肉の一部にハリやコリが発生すると、それらを拠点にその筋肉全体または周囲の筋肉に緊張を及ぼし、その辺り全体の柔軟性低下に繋がります。また、筋肉が著しく収縮し続けると、その筋肉が付着している骨を引っ張り、骨のズレを起こすこともあります。それらは結果的に痛みやダルさの原因になります。

関節の可動性維持

 関節は骨と骨で形成されていますが、直接くっついているわけではなく靭帯や筋肉によって状態維持されています。実際に骨だけでは自立不能ですので、関節の状態は基本的に筋肉等の組織による影響を大きく受けやすいと言えます。なので、筋肉の柔軟性が回復すれば関節の状態も回復すると考えられますが、何らかの理由で関節の可動性が回復しないとすれば、それはまた筋肉の柔軟性にも影響が出てきます。そして背骨の関節からは神経が枝分かれ状に出ているので、背骨の可動性が鈍くなると神経圧迫を起こし、その支配先に影響を与えることも推測できます。

精神的安定維持

 ストレスや寝不足等で精神的に緊張していれば、やはり体全体の緊張に繋がりますので、ハリやコリの原因になります。また、緊張して収縮し続けるとそれが関節を引っ張り、骨のズレを起こす可能性もあることは前述の通りです。

理想的な形状(姿勢)の適正維持

 これは最も根本的に重要なことです。全ては理想的姿勢維持のためと言っても過言ではありません。すでに説明しましたように、筋肉、関節の柔軟性や可動性の低下によって体の不調を起こすことが考えられますが、ただそれだけが回復すれば良いとは言えません。筋肉、関節の柔軟性や可動性を回復させることはもちろん大切ですが、それを維持しなければまた同じことの繰り返しです。そのため理想的な姿勢の適正な維持が絶対的に必要だと言えます。理想的な姿勢は筋肉の負担バランスや神経伝達等が最も良く、物理的な理屈で考えると体の不調が現れることはないと言えます。

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